どうも、あすぱらです。
昔話シリーズ5回目となる今回は、パチスロの歴史を変えたと言っても過言ではないあの台が登場します。
2001年は爆裂AT機時代へと突入していきます。
これまであすぱらの知っている4号機のスロットは、純粋なボーナス抽選でボーナスが当たれば出玉が増えるというノーマルタイプか、CTチャレンジタイムで出玉を増やすタイプのスロットしか知りませんでした。
もっと昔からスロットを打っている方なら、子役の集中とかで出玉を増やす機種等も知っている方もいるかもしれませんが、私にはその知識がありませんでしたので、今回登場するATという新しいジャンルは最初こそは敬遠しがちでしたが、打ってみてからは驚きの連続でしたね。
そして結果的にどハマりましたね。
今の5号機ではもう常識となっているAT機を世に広めた機種は間違いなくsammyから発売された
5号機時代からスロットを始めた方も、後継機で獣王という名前は知っているという方も多いと思います。
それまでのパチスロでは、成立したフラグは子役回収手順で消化すれば、ほとんどのフラグを回収することができたのですが、この獣王はほぼ毎ゲーム回収出来ない15枚役のフラグが成立しているというもの。
では、どうやったら回収出来るのかというと今のAT機の様に押し順による選択ではなく、リールの停止位置左リールにライオン、ゾウ、ダチョウの3種類、中、右リールに赤と青のチェリーがそれぞれ2種類、つまり左リールで3択、中リールで2択、最期に右リールでの2択に成功したときの最終的に12択に正解することでフラグを回収できるという仕様でした。
その12種類の15枚役フラグをナビしてくれる状態がサバンナチャンスです。
純増は1Gあたり10枚くらいあったんじゃないかと思いますね。
この12種類の15枚役の取りこぼしが通常出目となり、その他のフラグにチェリー、リプレイ、BIG、REG、純ハズレがあり、高確率状態やSC抽選のフラグ等、フラグ自体に意味を持たせたパチスロも当時は斬新でした。
そして何といっても一番の驚きがやっぱり出玉の爆発力です。
この頃から万枚という言葉が出始め、あすぱらも初めて万枚達成した機種は獣王でした。
初代獣王のゲームフロー、イメージ的なものとしては、まずサバンナチャンス(SC)の抽選状態を高確率状態に上げることが大前提で、それには1/439のBIGを引かない事には始まりません。
そのBIG後、約平均80G程継続(リプレイや弱チェリーで転落抽選)するSC高確率中に約1/200の純ハズレを引かないと、またBIGを待つ期待の持てない状態になってしまいます。
SC抽選高確率中に純ハズレを引いた際は以下で抽選され
高確モード時のサバチャン当選確率
設定1 1/4.655
設定2 1/3.241
設定3 1/2.438
設定4 1/2.016
設定5 1/1.652
設定6 1/1.085
当選後はセット数管理されているSCを消化していきます。
SC1セットは10Gor30G(1:1)で
SC1回の期待枚数は平均15G継続として約160枚程度でしょうかね?
セット数振り分け率には設定差があり
奇数設定と偶数設定での違いがありました。
(偶数設定はSC抽選状態低確率からでもほぼ単発ですが多少当選に期待が持てます)
奇数設定セット数振り分け率
1回 22.27%
2回 4.69%
3回 13.28%
5回 20.02%
7回 10.94%
9回 10.94%
11回 10.94%
13回 1.07%
15回 1.07%
17回 1.07%
19回 1.07%
21回 1.07%
25回 0.88%
29回 0.68%
設定4セット数振り分け率
1回 32.13%
2回 1.95%
3回 13.48%
5回 20.02%
7回 9.77%
9回 9.77%
11回 9.77%
13回 0.49%
15回 0.49%
17回 0.49%
19回 0.49%
21回 0.49%
25回 0.39%
29回 0.29%
1/439のBIG後の80Gしかチャンスがなく、単純計算するとBIG3回に1回高確中に純ハズレを引けると仮定して、1320Gに1回SCのチャンスが来る。
多少運が悪ければ1日打っても高確中のハズレすら引けないで終わる可能性すらあるというギャンブルマシン。
しかしその反面一度SCの良テーブルが選択されてしまえば一撃出玉はかなりの破壊力がありました。
ちなみにその頃のあすぱらの獣王での収支はというとボロ勝ちでした。
それは何故か?
当時、結構知れ渡ってる攻略情報があって、通常はSC高確率状態に上げるには、BIGフラグを引かないとほぼ上がることはないのですが、獣王には設定を2以上に変更すると、100%SC高確率状態から開始するという癖がありました。(設定1ではならない)
さらに、その高確率状態をリールのデモフラッシュで判別できるという簡単な情報攻略。
それを対策していないホールが結構あって、朝一から入店し獣王のシマで端から順に1枚掛けで1G回してデモフラッシュするまで放置、高確率状態の台が10台に1台程見つかるのでそれを打つ、ただそれだけでした。
設定1がベースなのは当時も一緒でしたので、つまり設定2以上のフラッシュ=高設定の可能性が高い、大体は設定4でしたね。
夜になると設定公開の札まで刺さるので、まあ間違いありませんよね。
2~3人で一緒にそんな立ち回りしてたら、しばらくしたら対策されてしまいましたけどねw
対策されたのが解ったきっかけが、3人でいつも通りに獣王を打ちに行って、朝一手分けして高確チェックしたところ、高確の台⇒1台空けて⇒高確の台という状態になっていて、高確状態の台はその2台しかなかった為、一人は高設定を拾えない状態になってしまいました。
まあ自分なんですけどねw
で、どうしたかというと当時の自分は「見」や「打たない」という概念はなかったのでw
どうせ設定1打つなら友達と並びで打てるから、この高確台の間にある台を打てばいいやと思い、夜まで3人並びで打ってると、なぜか設定1だと思っている自分の台の挙動が良い??
そして設定公開の時間になり、高設定の札が刺さったのはなんと自分の台だけ、両隣の朝一高確だった台は多分設定2の騙しだったっぽいです。
正攻法な攻略も、やりすぎは対策されるのでほどほどにするという事を勉強させられましたねw
そして獣王は爆裂AT機だけあって、サバチャンの連荘と対照的なハマりと荒波仕様でしたが、設定6だけは安定の激甘スペックでした。
1/200で成立する純ハズレフラグで、設定1~5ではほぼ当選しない低確率状態からのSCサバンナチャンスに設定6だけは9割当選するという判りやすい仕様。
初代獣王での万枚達成は3回ありますがその内の1回は設定6でした。
獣王の設定6を打った当日、低確率状態の純ハズレ2回でSC当選率2/2となった時には、「まさか?」と思いましたがその後も純ハズレを引く度にSCに当選・・・。
これは間違いない!
そしてさらに驚きが!
両隣りの台も低確率状態の純ハズレからガンガンSCに入る???
終わってみれば自分は14000枚の出玉獲得。
20台くらいあったその店の獣王のシマのほとんどが設定6の挙動でした。
多分店側の設定変更の失敗だという噂がたちました。
獣王はフラグを抽選するメイン基板の他に、SCや低高確率状態を抽選したりするサブ基盤というのがありました。
そこにそれぞれ設定があって、メインとサブの設定を違う設定にできる仕様だったらしく、店側はボーナス抽選のメイン基板を設定6にしてボーナスを引きやすくして、客付きを良くさせようと思ったのか?
メイン基板を設定6サブを設定1にしたかったらしいのですが、実際にはその逆にしてしまい、メイン基板設定1のサブ基盤設定6という状態にしてしまったらしいです。
クロス設定とかって当時のパチスロ情報誌にも載っていました。
設定6の機械割はメーカー発表値では119%だったと思うのですが、実際には140%くらいあったんじゃないかと思いますので、ミスった店側はさすがに慌てたでしょうね。
そんな感じでパチスロは荒波のギャンブル時代へと突入していきました。
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